鹿児島より
今日は実家に帰ってきています。
ゆったりとした時間の流れる鹿児島市郊外。
緑いっぱいの庭を1歳半の息子と散歩しながら思うのは、
田舎に実家があるって幸せだな、ということ。
色鮮やかに発色する草花、それらが息づく大地のにおい。
この世に出てきてまだ1年あまりしか経っていない息子にとっては
すべてが生き生きと感じられていることでしょう。
ところで、数ヶ月前の新聞に、鹿児島市の「グリーンツーリズム」のことが
取り上げられていました。
内容は、その言葉の認知度がそれほど高くないというもの。
正直なところ「それはそうだろう」とかなり納得できる記事でした。
私自身、数年前からこの言葉が気になっていたのです。
「なんだか分かりにくいネーミングだな」と。
グリーンツーリズムというのは、農業体験や果物狩り、農産物直売所、
農家民泊などを通して、自然に触れる楽しさを知ってもらったり、
農業への理解を深めてもらう取り組み。
また、過疎化の進む農村部の活性化や、そこに暮らす人たちの
魅力溢れる人間性に触れてもらうというのも目的にあるようです。
鹿児島市はいまとても力を入れているようで、新たにパンフレットを作ったり
サイトを開設したりとPRに取り組んでおられます。
しかしながら、新たに作られたパンフレットを見てもあまり魅力を感じられない!
とてももったいない気がしました。
パンフレットの最後のほうには、24年度に喜入に完成予定の
大規模な観光農業公園のことが紹介されているのですが、ここでまた疑問。
「観光農業公園」って何?何のために大金を投じて、そんな施設を作るのか?
自分の実家が田舎にあるせいか、そんな施設がなくても鹿児島の人は
自然や農業に触れる機会はたくさんあるはずと思うのですが・・・。
でも、鹿児島市だって安易に計画を立てているわけではないはず。
その根源にある意味を知りたくて、「グリーンツーリズム推進課」に
話を伺いに行ってみました。
話を聞いて理解できたことは、鹿児島市でも都市部では、
自分のように自然や農業と親しむ機会を気軽にもてない人も多いということ。
また、観光農業公園については、各種体験メニューが楽しめる体験用農地や
滞在型の市民農園、農家レストラン、農産物直売施設などが整備される施設だそうですが、
ドイツで長年親しまれている「クラインガルテン」がモデルになっているそうです。
「クラインガルテン」で検索してみると、国内にはすでに似たような施設が
いくつか運営されていて、こういった自然や農業に親しむ
エコな暮らしを目指す施設の整備は、全国的、世界的な流れなのだなと納得しました。
あれ?「提言したい!」と意気込みながら、そこに至ってないな。
自分としては市の取り組みを応援したいので、仕事柄なにか面白い提言ができないか
模索してみようと思っています。
それからグリーンツーリズム、まずは体験してみようと思います(これだけ言っといて、未体験なの)。
mame