地味の美

satsumame

2007年02月17日 01:04

横浜より



先日、久しぶりに和服を着てお出かけしました。
祖母が母のために仕立て、母が譲ってくれた(勝手に着てるだけかも)
大島を着ていきました。

大島紬。
鹿児島の誇る日本の伝統美です。

私もそんなに和服に詳しいほうではありませんが、
全然和服の知識のない方のために、借りた言葉で簡単に説明すると・・・

数ある紬の中でも、しなやかな「大島紬」は別格のものとして知られています。
和服好きは、紬好きが多いと言われ、その中でも大島は憧れの的なのです。
ひいき目かな?でも、ほんと。

そして、紬はどれもだいたい地味ですが、大島紬も例外ではありません。
丈夫で地味。
ダークな色合いがとっても地味。(色大島や白大島もありますが)

でも、織りや柄の組み合わせを良く見ると、一つ一つがとても美しい。
渋くさらりと着こなせるのが理想なのですが・・・
それは和服を着慣れてもうちょっと年を重ねてからでしょうか。

そういえば、父方の祖母が大島を着て写真をとっていたのを思い出しました。
あの姿、美しかった。
目標にしたいところですが、年に1,2度では・・・無理ですね。

もしかしたら、みなさんのお母さん、お祖母さんの箪笥の中に、
丈夫でしなやかな大島が眠っているかもしれません。



by tokuyu