地味の美
横浜より
先日、久しぶりに和服を着てお出かけしました。
祖母が母のために仕立て、母が譲ってくれた(勝手に着てるだけかも)
大島を着ていきました。
大島紬。
鹿児島の誇る日本の伝統美です。
私もそんなに和服に詳しいほうではありませんが、
全然和服の知識のない方のために、借りた言葉で簡単に説明すると・・・
数ある紬の中でも、しなやかな「大島紬」は別格のものとして知られています。
和服好きは、紬好きが多いと言われ、その中でも大島は憧れの的なのです。
ひいき目かな?でも、ほんと。
そして、紬はどれもだいたい地味ですが、大島紬も例外ではありません。
丈夫で地味。
ダークな色合いがとっても地味。(色大島や白大島もありますが)
でも、織りや柄の組み合わせを良く見ると、一つ一つがとても美しい。
渋くさらりと着こなせるのが理想なのですが・・・
それは和服を着慣れてもうちょっと年を重ねてからでしょうか。
そういえば、父方の祖母が大島を着て写真をとっていたのを思い出しました。
あの姿、美しかった。
目標にしたいところですが、年に1,2度では・・・無理ですね。
もしかしたら、みなさんのお母さん、お祖母さんの箪笥の中に、
丈夫でしなやかな大島が眠っているかもしれません。
by tokuyu